産後について
- 沐浴について
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昔は、赤ちゃんが産まれると、産湯というものに浸かり、翌日から毎日沐浴を行っていました。最近では、その沐浴が見直され、従来行われていた沐浴を実施せず、赤ちゃんの産まれもった能力を生かすドライテクニックという方法が普及してきています。
生まれたての赤ちゃんは、胎脂という体を保護する自然の膜のようなものをもって産まれてきます。この胎脂が赤ちゃんの体を守っています。
当院でも、この考え方に基づき、ドライテクニックを実施していますので生まれてすぐの沐浴は行っておりません。初めてお風呂に入り、胎脂を洗い落とした後の赤ちゃんは、新陳代謝がよいことから、毎日の沐浴が必要になります。退院前にはお母さんに練習してもらってから退院してもらうようにしています。
なお、ドライテクニック中でも体重測定、黄疸チェック、お臍の観察と消毒、全身の観察は毎朝当院のスタッフにより行います。
当院予約システムのIDをお持ちの方は、「沐浴の仕方」の動画をみることができます。
WOVIE動画にログインして[Babycare]からみてください。
- 当院で分娩予定・分娩された方へ
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【退院のお時間】
退院可能な時間は10時~16時までとなります。
お迎えの時間は、退院の1時間前からとなりますが、新型コロナウイルス感染流行中のため、ご家族は2階の病棟に上がることはできません。 お会計は9時30分から行うことができます。退院日が日曜や祝日の場合は前日にお会計をお願いしております。【ケイツーシロップについて】
赤ちゃんへのケイツーシロップの内服を3回法から13回法へ変更いたします。
2021年11月30日に「新生児と乳児のビタミンK欠乏性出血症発症予防に関する提言」が日本小児科学会、日本産婦人科医会等から出されました。 提言に従い、当院での赤ちゃんへのケイツーシロップの内服を3回法から13回法へ変更いたします。
初回は当院スタッフが赤ちゃんへ飲ませるようにいたします。
退院時にケイツーシロップ12回分をお渡ししたいます。
退院時のケイツーシロップを当院スタッフと一緒に赤ちゃんへ飲ますようにします。
以後、1週間に1回(毎週同じ曜日)にケイツーシロップをご自宅で飲ませてください。
小児科学会より「新生児・乳児ビタミン K 欠乏性出血症の予防法に関するQ&A」 がでています。もしわからないことがあれば、参考にしてください。【ミルクの作り方】
(株)明治の栄養士さんによるミルクの作り方の説明を再開しました。ミルクの作り方は、以下のサイトでも確認できます。もし、わからないことがあれば入院中に助産師にお尋ねください。
らくらくキューブ使い方
明治ほほえみの使い方
- 入院中の新生児の検査について
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●新生児聴覚スクリーニング
3,000円(東京都と埼玉県の方は公費負担があるので無料です)
詳しくはこちら●新生児マススクリーニング(先天性代謝異常等検査)
無料(検査の費用は東京都が負担しておりますので当院で出生された方すべて無料となります。)
詳しくはこちら
2024年4月1日より
・重症複合免疫不全症(SCID)
・B細胞欠損症(BCD)
・脊髄性筋萎縮症(SMA)
の3疾患が東京都先天代謝異常検査の対象疾患として追加されることになりました。この3疾患は公的補助の対象となります。
●拡大新生児スクリーニング検査(詳しくはこちら)
10,000円(希望者のみ自費)→5,000円(2024年4月1日検査分より)
東京都では今までの検査に加えて、拡大新生児スクリーニング検査が始まっています。検査の対象となるのは、従来の検査では対象外となっている7つの病気です。いずれも発症後の診断では治療が間に合わない恐れのある疾患ですが、拡大新生児スクリーニング検査で発症前に発見し、適切な治療につなげることで十分な治療効果が得られることがわかっています。
ご希望の方は、バースプランにご記入よろしくお願いいたします。
2024年4月1日東京都の公的補助の対象疾患が増えるので、拡大新生児スクリーニング検査の対象疾患は
・ライソゾーム病の4疾患
・ファブリー病
・ムコ多糖症Ⅰ型、Ⅱ型
・ポンペ病
の4疾患に減ります。
それに伴い、拡大新生児スクリーニング検査料金は10,000円から5,000円に変更となります。
- 新生児について
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1か月健診まで当院で診察するようにしています。
出生1か月以内に気になることがある時は、当院へ電話するようにしてください。
●おへそ:
へその緒は通常1週間くらいで自然にとれます。とれた後、おへそから出血や分泌物がありますが消毒を続けていただくと1ヶ月健診の頃にはきれいに乾燥してきます。(消毒の綿棒に汚れが付かなくなったら乾燥しています。)気になる臭いがある場合などは病院に連絡してください。
●吐 く:
赤ちゃんは時々吐くことがあります。ゲップの時やゲップが上手くでなかった時によくありますが、体重がしっかり増えていれば問題ありません。ただし、噴水のように何回も吐く場合、吐いたものに血液などが混じっている場合、元気がない場合は病院に連絡してください。
当院予約システムのIDをお持ちの方は、動画をみることができます。
WOVIE動画にログインして[Babycare]からみてください。「げっぷののさせ方」が視聴できます。
●うんち:
黄色や緑色のうんち、粒々の混じったうんちは心配いりません。 うんち全体の色が白色や灰色の場合、赤や黒っぽい血が混ざっている場合は、病院に連絡後うんちのついたオムツをもって受診してください。
●便 秘:
元気がよくオッパイが飲めていれば様子を見ても大丈夫ですが、1~2日に1回の排便が理想的です。便秘のようであれば、マッサージや綿棒浣腸を試してみましょう。綿棒浣腸しても3日間排便がなければ、ご連絡ください。
●湿 疹:
退院後、顔や頭に脂っぽい湿疹が出てくることがあります。
お風呂の時にしっかり洗ってあげましょう。お顔も石けんを使って油分を拭き取るように洗ってあげてください。
●発 熱:
赤ちゃんの体温はとても周りの環境に影響されやすいです。37.5℃をこえる熱がある場合は、室温を調節したり、バスタオルや洋服を1枚はずすなどして調節してみてください。それでも熱が下がらず元気がない時は、特に38℃以上の発熱などあればまず当院へご連絡ください。必要であれば他院へ紹介するようにしています。
1か月健診以降はかかりつけの小児科を探すようお願いいたします。
医療情報ネットが便利です。
1か月以降でお子さんが病気かなと心配な方は、「こども医療ガイド」が参考になります。
こども医療ガイドは、子供の病気や発熱・怪我、子育ての情報が簡単に見つかる、東京都管轄のWebサイトです。
また、東京都では子供の健康・救急に関する相談に、午後11時まで看護師や保健師等が応じています。
子どもの健康相談室(小児救急相談) 03-5285-8898
- 退院後1ヶ月健診までのこと
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退院されてから1ヶ月健診までの間に母子に気になることがある場合は、当院へ連絡をお願いいたします。受診の目安については、入院中の助産師指導にてお伝えいたします。
- 2週間健診について
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主に当院で出産された初産婦さんを中心に、助産師による2週間健診を実施しております。
赤ちゃんの体重測定やおっぱいの状況の確認、お母さんの不安解消のためのアドバイスなどを行なっております。予約の日時は退院前にお伝えいたします。
産後2週間健診では、赤ちゃんの体重測定、乳房チェック、母乳を飲んでいる量の測定などを行います。現在の授乳状況の確認が行えるよう赤ちゃんが少しお腹を空かせた状態で来院されますようお願いいたします。
【お持ち頂くもの】
母子手帳・保険証・乳幼児医療証(都内在住の方)・オムツ3枚程度・乳頭保護器(使用中の方)
2週間健診のオンラインによる事前WEB問診をお願いします。
予約のリマインドメールがの中にあるリンク先から問診をお答えください。
- 1ヶ月健診について
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当院で出産された方を対象に、お母さんの診察・赤ちゃんの診察・助産師相談を行います。1ヶ月健診では、身体の回復状態をみるとともに、赤ちゃんの栄養、発育状態、運動機能の発達をチェックします。予約の日時は退院前にお伝えいたします。
2023年11月より、付き添いの方1名可能といたしました。
産後1ヶ月健診では、赤ちゃんの体重測定、乳房チェックを行います。母乳を飲んでいる量の測定は行いませんので、授乳を済ませてからご来院ください。
【お持ち頂くもの】
母子手帳・保険証(母と子)・乳幼児医療証(都内在住の方)・オムツ3枚程度
1か月健診のオンラインによる事前WEB問診をお願いします。
予約のリマインドメールがの中にあるリンク先から問診をお答えください。
- 母乳外来について
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当院でご出産された方・妊婦健診を受けられた方を対象に、おっぱいのトラブルがある方の相談をお受けしております。症状の確認と受診時間の相談をしますので、可能な限り日中(9時~15時)にお電話にてお問い合わせください。